
Hazel Henderson.
ーヘイゼル・ヘンダーソン
Ethical Markets ーエシカルマーケッツ
━━━エシカルマーケッツとは。
- まもなく人間の歴史の中で、最も大きく、最も重要な運動として姿を現すことになる先駆的かつ野心的な考え方で、「人間の幸福」と「生態系の質」を同時に増進させる生活スタイルを生み出そうとする試みです。
- その指導的な思想家の一人がヘイゼル・ヘンダーソン女史です。

━━━経済活動 「仕事をする人」「消費する人」
- 現代社会では巨大化した人類の経済活動が様々な問題を引き起こしています。利潤の最大化を謳ったアメリカの金融会社の破たんにより、世界中の国々が大きな損害を受けたことは、記憶に新しいところです。
- 経済とは、「仕事をする人」とそれを「消費する人」とから成り立っているともいえます。
- (もちろん、「平日は仕事をする人」で休日は「消費する人」になったりするわけですが、その問題は今は置いておきましょう。)
- ここでは、その「仕事をする人」について考えてみたいと思っています。
- 冒頭でご紹介したヘイゼル・ヘンダーソン女史は
- 著書「<片側経済>との決別 Ethical Markets』で
- 様々な企業が、持続可能性を追求することで、「未来を先取り」し、大きな成功を収めている実例を紹介しています。

石田梅岩(いしだ ばいがん)という人・・・
仕事の本質について
実は江戸時代に石田梅岩という人がいて、実務家の立場から仕事の本質について研究し、塾を開いていました。彼の教えは石門心学として現代の著名な経営者にも脈々と受け継がれています。
鈴村進氏の著書『石田梅岩 人生の足場をどこにすえるか』より
以下一部を抜粋してみようと思います。
著者紹介
1930年生まれ
名古屋大学法学部卒
長年のビジネスマン経験をもとに、いかに自己を磨き、
その職責を果たすかをテーマに、執筆、講演活動を展開。
ビジネスマンから管理職に至るまで多くの支持を得ている。
主著に
『中村天風「勝ちぐせ」のセオリー』
『名指導者上杉鷹山に学ぶ』
『松浦静山『甲子園夜話』より 人生「耳より」日記』
他多数
石田梅岩
人生の足場を
どこにすえるか
一部抜粋
「この世の中は楽しくてたまらないぞ!」と宣言している人がいる。
江戸時代中ごろの思想家、石田梅岩(1685~1744)がその人である。
彼は京都の呉服屋に奉公して番頭を務めたが、四十三歳のころ、勤めを辞めて自ら塾を開き、人々に人生の生き方を講義した。のちに彼の教えは「心学」と言われ、その弟子たちによって広められ、大勢の人々を教化し、彼らに熱烈に支持されることとなるのだが、その理由は何よりもその教えが実務に基づいていることであった。
彼の著書は、『都鄙問答』と『斉家論』の二冊だけである。

「本来この世の中は、明るく楽しいものなのである。宇宙がそのようにこしらえてくれているのだ。ところが、人間たちは勝手にそれを汚したり歪めたりして、わざわざ悩みの多い、苦しい世の中にしてしまったのだ。そんな汚れや歪みを取り払えば、自然に本来の明るさ、楽しさがよみがえってくる」

「商人ノ売買スルハ天下ノ相ナリ」
(商人がものを売買することは、世の中に役立つことである)
これが梅岩の主張である。
かつて梅岩が説いた「商売」はいまではすべての「ビジネス」とほぼ同じ意味に理解するべきである。したがって彼の言葉のなかの「商人」は、そのまま「ビジネスマン」と読み替えることが正しいといえよう。会社が何のために事業を営んでいるのか、自分がそこで仕事をしているのは何のためかということを忘れている。そのために迷いと苦しみの毎日を送らざるを得なくなっているのだ。
人を喜ばせ、世の中の役に立つこと。それによって、未来に向かってよりよい社会、よりよい宇宙の実現のために貢献すること。これが「自己実現」である。
「商人というものは、たとえ一銭でも粗末にはしない。こうしてわずかな利益を積み重ねて資産を蓄えていく。しかし、世の中に流通する資産は、すべて社会全体のものなのだ」商人が利益をあげても、それは彼個人の私有物ではない。
・・・結果として、商人が山のような財産を蓄えたとしても、
それは欲ばりだとはいえない)」。それは単なる結果なのだ。初めから金儲けだけを目的とした事業は、どこかで必ず破綻する。それは宇宙の営み、すなわち天の命に逆らっているからだ。天はそんな勝手なことをいつまでも許してはおかない。「富ノ主は天下ノ人々」であって特定の企業や個人ではない。ビジネスマンは「天下」のために、その「富」を大きく
しようと努力しているのだ。
石田 梅岩(いしだ ばいがん)
貞享2年9月15日(1685年10月12日) - 延享元年9月24日(1744年10月29日))は江戸時代の思想家、倫理学者。石門心学の開祖。
以上、鈴木氏の著書より一部を抜粋してみました。
いかがでしょう。石田梅岩という人物の横顔をほんの少しでもお伝えすることができたでしょうか。
ライブドア事件が世間で話題になった時、SBIホールディングスの北尾吉孝CEOは
「市場とは、資本主義経済を支える大切な地下水脈」
と発言されていた。
「仕事をする人」とは
人々のために貢献することであり、消費者に感謝されてはじめて利益を享受できるものではないでしょうか。
今後さらに具体的に多面的に「仕事」について考えてまいりたいと思います。

ヘイゼル・ヘンダーソン女史HP